Press n Peel Sheetによる基盤エッチングについて
以前まで生基盤に直接レイアウトをレジストペンで書いていたのですが、これが結構面倒くさい上に間違いが多かったり
ショートしてしまったりして大変でした。そこでPCBレイアウトを簡単に転写できるPress n Peel Sheetを利用した基盤エッチング方を試したのでご紹介します。
ちなみにPress n Peel Sheetはいろんなところで買えますが、アマゾンが一番コストパフォーマンスは高そうです。
感光基盤というものを利用すると結構簡単みたいですが、ここに来て色々揃えるのもかなりお金がかかって仕方ないので・・・
まぁ最もおすすめなのがPress n Peel Sheetでやる方法というわけです。
Press n Peel Sheetによる基盤エッチング法をご紹介
この基盤エッチングに必要なものとは
エッチング液
いつもお馴染みのサンハヤトですね。処理剤が入っているのでサンハヤトのものがおすすめです。処理剤を持っているなら別ですが、初心者の方は特に、必ずサンハヤトのものにしましょう。
生基盤
エフェクターを作るなら薄くて片面で紙フェノールのものを使ってください。定番というか、前提という感じ。ガラス材のものも売っているのですが、アクリルカッターで切れません。笑
手間が確実に倍以上になってしまうので、ガラス製はおすすめしません。
レジストペン
こいつも必需品。必ず細書用のものを用意してください。いや通常のものでもこちらは問題ないのですが、ペン先が太いとショートしてしまうことが良くあります。
まぁ、ついてしまったらカッターで削ればいいのですが、僕は一度それでもショートしてしまっていたことがあるので細い方が絶対に良いです。おすすめ。
Press n Peel Sheet
今回の主役です。こいつを使い始めてから飛躍的に基盤の成功率が上がりました。間違いない。また、これでかなり製作の行程も少なくなったと思うので非常に助かっています。こいつで作るとこんな感じになります。
手で作るものの100倍は綺麗です。ぜひ使ってみてください。
さて次は実際にPress n Peel Sheetを使った基盤製作手順をご紹介します。
実際にPress n Peel Sheetで基板エッチングをするときの手順
さて、実際にPress n Peel Sheetで転写するにはどのような手順が必要なのかを説明していきます。
まずはパターンを印刷
まずはPCBパターンを印刷します。シート一枚につきだいたいMXRサイズのエフェクター10個分の基板レイアウトは印刷出来ると思います。
これはインクジェットなどではだめなので、コンビ二などのレーザープリンタを使用してください。※この時点でレイアウトを反転させて印刷して失敗する方がいますが、反転はさせずにそのまま印刷しましょう。ピッチは2.54mmですが。
印刷するとこんな風になります。
印刷する面はつるつるしている方じゃなくてさらさらしている光沢のないほうです。また、販売されているPress n Peel SheetはA4のサイズではないので、手差しでプリンタに入れるときは少し厄介です。
まぁ、少し曲がっているくらいであれば今の印刷機ではそのまま印刷できます。
早速ですが、基板に映してしまいましょう。あ、生基板は少し大きめに切る事をお勧めします。はみ出てしまったらやり直しですからね。
覚悟を決めて、アイロンを約3分押し当ててください。
3分って結構長いですけど、しっかりと数えた方がいいです、あまりやり過ぎるとにじんでしまうそうなので、3分が適度です。端を中心にやってください。
さて、僕は終わりましたよ。
このはみ出ているPress n Peel Sheetの端の部分を持って急いで冷やしましょう。急冷する事が大事です。完全に冷えたなという所でゆっくりはがしてみましょう。
あぁ・・・端が欠けてしまいました・・・まぁ、ほとんど写ったのでよしとしましょう。ここでちょっと薄い部分とか削れてしまった端の部分を下の画像のようにレジストペンで書いていきます。
このときに細いレジストペンの方が圧倒的に楽ですね。ここではしっかりと隙間なく塗らないと基板が残らないので注意深く塗ってしまいましょう。
そしたらエッチング液にぼちゃん。
ここからはいつも通りですね。僕が推奨しているエッチングの方法でぜひお試しください。
さて、エッチングがおわったでしょうか?おわったらしっかりとエッチング液は拭き取ってくださいね。あまり流したら環境に良くないですから。
エッチング液を拭いたらこんな感じになりましたか?
手で書くより格段にきれいですね。ぜひお試しください。
まとめ
いかがでしょうか。
Press n Peel Sheetがこんなに便利なものだとは使うまで全く知りませんでしたが、もうユニバーサル基板でのP to P配線なんてする気がおきませんね。笑
自作の時間短縮にもなりますし、ぜひお試しください!
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