電池駆動のエフェクターをACアダプタで使えるように改造する方法
先日、後輩のひろきからエフェクターの改造を頼まれた。石橋楽器のオリジナルエフェクターのBIAS DISTORTIONなのだが、電池しか使えなくて不便なんだそう。確かに、ACアダプタが使えないと非常に不便なので、ACアダプタが使えるように改造をしてみた。
おそらくですが、今回のBIASだけではなく、電池しか使えないエフェクターって沢山あるので、この機会にエフェクターの改造方法をお教えします。
ACアダプターが使えるように改造しましょう。
電池スナップの端子を付け替えるだけで完了です。
今回、ひろきが言うには電池スナップは使えなくなっても良いという事だったので、そのように設計しました。もちろん電池スナップを残したままでDCジャックをつける方法もありますが、今回のエフェクター(BIAS Distortion)ではACアダプターをつけると電池を入れる隙間はなくなってしまうのでつけませんでした。
僕の行った方法としては以下の手順となります。
- 電池スナップをコードを残して切り取る
- 黒のケーブルをDCジャックのGNDへ
- 赤のケーブルをDCジャックのもう一方の端子へ
という感じです。非常に簡単。
ちなみにDCジャックについてですが、今回は2端子の物を使いましたが、オーソドックスなものは以下のような3端子あるDCジャックかもしれないですね。
画像にも記載しましたが、3つの内の一番大きい端子はGND(アース)です。で、一番外側が9Vの入力端子。つまり今回の場合では黒い線は一番大きな端子につなげて、赤い線は一番外側の端子につなげるようにします。
ちなみに、一つ残っている端子は電池スナップ用です。DCジャックにアダプターが刺さっていないときは電池を使い、刺さっていないときは電池を使うようにする時にこの端子を使います。まぁ、つなぎ方としては下のような感じ。
一応注意までに言っておきますが、DCジャックにはいろんな規格があります。くれぐれも、2.1mmの規格の物を使うようにしましょう。わからなくて心配な方は下のリンクからどうぞ!
※なんか表示されている画像が違っているかも知れませんが、リンク先は正しいです。amazonのバグかな・・・?
実際に改造してDCジャックをつけてみた
まずはエフェクターを分解してみる
はい、とりあえず分解してみました。結構部品が少ないですね!10個程度?
BIASのディストーションはかなりノイズも少なく暖かみのある音でしたが、こんなに部品が少なくてもできるもんなんですね。1万円以下で買えるのに・・・さすがイシバシ楽器です。
さて、中の部品を外したので、穴をあけるケースを見てみましょう。
あー穴をあけるスペースが少ないですね・・・出来れば側面につけたいのですが、ネジ穴が邪魔していつも使っている3端子のDCジャックがつけられないです。(だから2端子のものにしました。)
穴あけと実装
さて、2端子のDCジャックをつける事に決めたところで、早速ケースに穴をあけて行きます。まずは穴をあける場所を決め、センターポンチでマーク→穴あけの手順で穴をあけました。
そういえば、最近ハンマーを使わずにできるセンターポンチを購入しました。こちらが結構便利です。
話がそれましたが、下は穴あけ後の写真です。
きれいに空きましたね!これも最近使っているドリルビットのおかげかな?
しっかりと大きさを確認しながら少しずつ穴あけをしていきました。まぁ、穴あけなんて30秒程度なので一つくらいだったら全然苦ではありません。笑
そして部品を取り付けたのがこちら。
穴がぴったりはまりましたね!で、中の配線はこうなっています。
今回はもともとついていた電池スナップは取り払ってしまいましたが、配線はそのまま使いました。まぁ、わかるとは思いますが、黒の線がGNDで赤色が基板につながっています。
センタープラスとセンターマイナスの話
ちなみに余談ですが、今回の配線はセンターマイナスのアダプターで動くように改造しています。(センターマイナスの方が使われる頻度が高いので・・・)
もしもセンタープラスで動かしたいと考えている場合は赤い配線と黒い配線を逆につなげてください。そうすればセンタープラスで動くエフェクターになります。
まぁ、最近のエフェクターのほとんどはセンターマイナスで動くエフェクターだと思うので、あまりいらない知識かも知れませんが一応書いておきます。
まとめ
なんだかんだ友人の頼みで改造をしたのははじめてでした。ならなくなったらどうしよう・・・なんて考えましたが、下のふたをあけた瞬間「あ・・簡単。」という感じ。
自作をつくるよりもこのような改造の方が全然簡単です。多分かかった時間は20分くらい。エフェクター一つ作るのにいつも5時間くらいかけているので、かなりかんたんなのがわかりますね。
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