可変抵抗について
こちらではエフェクターに使う可変抵抗について説明します。可変抵抗がどういう役割をしているか、どういう構造になっているかをこちらでぜひ理解していってください。エフェクターの自作初心者向けのものになりますので基本的な事項から説明していきます。
可変抵抗について
可変抵抗とは
可変抵抗とは、その名前の通り、抵抗値を変化させる事のできる抵抗です。
可変抵抗には1~3までの端子が以下のようにあります。
可変抵抗には
100KB
などと表示されている事がおおいのですが、この100Kというのは1・3端子の間の合計の抵抗値を表しており、Bというのはカーブの事を表しています。つまり、100KBというのは「最大100KΩまで抵抗値を上げる事ができるBカーブの可変抵抗」と考える事ができます。可変抵抗の中身は抵抗が二つ入っているような構造となっており、回す度合いによって以下の値をとります(Bカーブの場合)
1・2間 | 2・3間 | 1・3間 | |
ノブを回す前 | 0KΩ | 100KΩ | 100KΩ |
ノブを時計回りに半分 | 50KΩ | 50KΩ | 100KΩ |
ノブを時計回りにフルテン | 100KΩ | 0KΩ | 100KΩ |
この場合、合計は100KΩなので1・3間の抵抗値は常に100KΩとなります。抵抗は電気をどれくらい通すかを示しているので、ブースターであるSuper Hard Onのような可変抵抗が一つしかついていないようなエフェクターでは2・3の端子しか利用しません。この2・3につないでいる部分を1・3につないでしまうと音が小さいまま変化しないブースターとしての役割を持たない物になってしまいます。2・3につないでいる部分を1・2につないでしまうとノブを回すほど音が小さくなっていく不思議なブースターに出来上がります。
可変抵抗のカーブについて
AカーブとBカーブとはどう違うのか
可変抵抗にはカーブがあるといいましたが、このカーブはどんな役割をしているのか知っていますか?このカーブとは抵抗値のあがり方の指標として記載されています。下のグラフを見てください。
カーブによってこのような抵抗の変化をします。これを見てわかるように、可変抵抗のカーブがA,B,Cのどれだったとしてもエフェクターの動作に支障はないということがわかります。
この図をみてこう思う人はいないでしょうか。
「A,CカーブじゃなくてBだけで良いのではないか。」
私も最初はそう思っていました。実際に、A,Bカーブは基本的に部品屋さんへいけば売っていますが、Cカーブはたまにしか見ません。ではなぜAカーブはあるのか。理由はAカーブは人の耳に一番なじみのあるあがり方をするからであるそうです。
小さい音から大きい音までを直線的に音量を上げると人間の耳は最初は急激に大きくなりだんだんと変化が鈍くなるように聞こえる都いう特性を持っています。つまり、一般的にVolumeなどのノブにはこのAカーブが利用されています。ただ、ToneなどのノブにはBカーブが用いられる事が多いのでそこはしっかりと注意してみましょう。
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