ノイズサプレッサー・ノイズリダクション・ノイズゲートの違いについて
エフェクターにとって最大の敵、ノイズ。しかし、その最大の敵であるノイズを除去するエフェクターがノイズサプレッサーであり、ノイズリダクションであり、ノイズゲートです。これらは結果的にはノイズを除去するという目的は同じでも、除去の方法が違います。
これらの違いについてしっかりと理解して、今後のエフェクター事情に役立てましょう。
ノイズ系エフェクターの違いについて
ノイズゲートとノイズサプレッサーは同じような性質
ノイズサプレッサーとノイズゲートは似た性質を持っています。一番わかりやすいのはノイズゲートですかね?ノイズゲートというのはある一定の音量を下回った時に一切の音をシャットダウンするようなエフェクターをいいます。
だって「ゲート」ですもんね。門を置くイメージです。たとえば、その門を20dBのところいに置いておけば20dB以下の音は全て門に弾かれてしまうという計算です。
まぁ、ノイズゲートはかなり強制的な消し方なので少し違和感があるような消え方をしてしまうこともしばしば。MXRのSmart gateなんかはこれにあたります。
ノイズサプレッサーはノイズゲートを自然に消えるようにしたエフェクターです。強制的にすぐに音量を0にするのではなく、0コンマ何秒かかけて音量を0にします。
代表的なのはBOSSのノイズサプレッサーですね。
こいつは人気ですね。かなり自然にノイズを消してくれますし、音全体に開けるだけではなくてピンポイントでエフェクター単体にかけることもできるSEND RETURN端子も付いています。こいつは結構便利ですね!
動画を見てみましょうか。
ノイズゲートとノイズサプレッサーの両者は性質は似ていると言いましたが、ノイズリダクションは何が違うのでしょうか。
ノイズリダクションはノイズを検知する!
上記で説明したノイズゲートとノイズサプレッサーは音量が一定よりも下回った時にノイズが出なくなるエフェクターだといいました。
それに対して、ノイズリダクションはノイズを検知して消す役割をします。どういうことかわかりますか?
単純にいうと、ノイズゲートやノイズサプレッサーは実際に演奏している時に小さな音で鳴っているノイズは消してくれません。(これはホワイトノイズとか言われたりすることもしばしばあります。)
ノイズリダクションではこのノイズ自体のみを検知して消してくれるエフェクターのことをいいます。ノイズリダクションで有名なのではISP Technologies DECIMATOR IIがありますね。こいつは非常に有名で高評価です。
当然かもしれませんが、このホワイトノイズのような雑音がエフェクター自体の音の深みや味に直結している場合もあり、簡単に消してしまうといわゆる「音やせ」を起こしてしまう原因にもなります。
これが「ノイズをなくすエフェクターはそれ自身の味も消してしまう」と言われる理由ですね。
では、どちらのエフェクターが良いのか。
一見ですが、上の説明を聞く限り、ノイズリダクションよりもノイズゲート、ノイズゲートよりもノイズサプレッサーというイメージを持った方は少なくないのではないでしょうか。
これは半分正解で半分不正解です。なぜなら、しっかりと引いている時にノイズを消したい場面は登場するからです。
たとえばギターソロなど。しっかり音を鳴らしているのにノイズがあると気になります。
そしたらやっぱり高品質なノイズリダクションがおすすめです。一番のおすすめはやっぱりISP のノイズリダクション。
一番自然に、かつ確実に音をよくしてくれます。
まとめ
ノイズ低減系エフェクターは個体によってすごく良し悪しが分かれます。しかも安くて質の悪いものを買ってしまうと絶対に後悔します。
なぜって、歪みみたいに何個もあったら個性がでるようなエフェクターではないですからね。
後悔しないノイズ低減系エフェクターのために、やはりおすすめはノイズリダクション、とくにISP Technologies DECIMATOR IIをやはり一番のおすすめと言っておきます。
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