Soul Power Instruments エフェクターの設計と制作 レビュー!
ちょうど先日の2/10にSoul Power Instrumentsからエフェクターの自作本が出ました!
その名も「Soul Power Instruments エフェクターの設計と制作」という長い名前。笑
しかし、自作ッカーの中ではかなり話題になっていたのですぐにポチりました。
せっかくなのでレビュー・評価をしていきたいと思います!
Soul Power Instruments エフェクターの設計と制作をレビュー!
目次が興味をそそる!
まずは目次を見て!
ぉお!1~7章までがパーツや回路のことで書かれています。
他のエフェクター自作本では制作の紹介がほとんど。まぁ、エフェクターの制作本としては制作の回路やレイアウトがないとどうにもなりませんからね。笑
それに対してこの本は制作に関しての記録はあまり書いていない。
なんか潔い感じがします。完全にエフェクターの制作をしたことがあるという人にしかためにならないかも。
で、パーツや回路についてもしっかりと書いています。
正直、自分にとってはパーツについてはしっかりと調べているのでこの本くらいの知識はいらなかった。
パーツについてであれば「サウンド・クリエーターのエフェクター制作講座」の方がしっかりと書いています。
この本、詳しそうで回路のことに関してはあまり書いていません。制作を紹介しているエフェクターのコンデンサがどうとかは書いていますが、詳しくは電気回路のほうで・・・と役割を分けているという感じでした。
他の本と違う明らかな点①:回路についてがわかりやすく書いてある。
いままでいろんなエフェクター本を買ってきましたが、あんまり回路については書いてなかったような気がします。
いや、書いてあるんですけど、書いてあるのは「このエフェクターはこのコンデンサが0.22μFだから・・・」
わからん!!!
なんでか。それは電気回路の基礎が出来ていないからです。かくいう僕もあまりわかっていない。笑
コンデンサがそこでどういう役割をしているかはわかっても、じゃあ他のコンデンサはなぜあるのかという事がわからないんですよね。
故にエフェクターの改造ができてもオリジナルは作れないというパターンが多いです。
ということで僕は大金をはたいてこいつを買いました。
たしかにびっくりするくらい高いんですが、めちゃくちゃ詳しい。特にオーディオについて書いているのでいい。
良いんですが、「エフェクターについて」ではなく「アンプやエフェクターを中心としたオーディオ機器について」回路を書いているという感じなので、少し話が広いというか・・・詳しすぎる感じは否めません。
で、今回のSoul Power Instruments(以下SPI)ではド素人用エフェクターの本と、こいつのあいだという感じ。
エフェクターにのみフォーカスをあてて回路やパーツを書いているんですよね。
これは嬉しい!エフェクターについてのみ回路を書いているという本は全然みたことない。このページとか特に!
いっつも電源部になんでコンデンサがあるんだろ・・・・とか思っていたのですが、簡潔に書いてくれています。
この部分を知るためには難しい電気回路の本を読むしかないと思っていたんですが、このくらい簡潔に結果のみ書いてくれるとかなりすんなり理解出来ます。
その他でわからない部分や詳しく知りたい部分があれば別の本を買って学べばいいですからね。
他の本と違う明らかな点②:単純に新しい情報が載っている
エフェクターの世界に限らず、すべての世界では着々と時間が進んでいく・・・と、少しかっこ良く言ってみましたが、部品も回路も流行というものがあります。
エフェクターの世界では時間の流れが遅いものの、進んでいるのは間違いなく、新しいオペアンプやトランジスタ、特にコンデンサなんかもどんどん登場します。
それについていくために、新しい本というのはやはり有利。
例えばこれ
OS-CONという部品で、新しいコンデンサなんだそう。僕もレクティークが使っているということで知っていましたが、一般的にはまだまだ知名度が低いのでは?
この部品についてはまだネット上とこの本以外では見た事がありません。
その他の本は少なからず数年前のものが多いので、その分、有益な情報が多い本だと思います。
どういう人におすすめの本なのか。
回路を学びたいが電気回路の本が難しいと感じるエフェクター自作中級者
エフェクター自作のド素人にはあまり向いていないのではないでしょうか?
ド素人の人はこちら
ド素人のためのオリジナル・エフェクター製作【増補改訂版】 (シンコー・ミュージックMOOK)
多分本当に初めて自作をする方であればこちらの方がおすすめ。
自作の初心者にとってはおそらくエフェクターのレイアウトや自作の時の注意点なんかを細かく書いていた方が助かると思います。
しかし、中級者にとっては別。制作記については少しでいいので回路やパーツについて簡単にかいてくれよ!って感じ。僕もそう。(中級者と名乗れるかはわからない。笑)
普段我慢して電気回路を学んでいますが、やっぱり苦痛。
多分電気回路の本を読む前の1クッションとして読んでおいて損はないような気がしますね。
まとめ
さすが最新本といったところ。そして、しっかりとエフェクターについてしか書いていない潔さ。
多分、他の本よりも少し専門的で難しい本よりもすこし簡単なので、好きな人似とってはとても取っ付きやすい本だと思います。
僕個人の率直な感想でいうと、こんな本待っていた!という感じ。
ただそれだけではなく、少し物足りない。という感じもしました。
この本で全部がわかるほどすべてを網羅しているのではないことは理解してください。また、この本がないと電気回路の本を読む気になれないという方も多分いる。というかそれが読めばわかる。
ま〜かなり良い本だなぁ。買ってよかった。
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