パッチケーブル・シールドの自作を画像付きでわかりやすく解説してみた。
自作と言えばエフェクター。でもパッチケーブルやシールドにもこだわっていきたい。
そんなみなさんに、ぜひこのケーブルの自作について学んで欲しい。しかも出来るだけわかりやすく、簡単な方法で。
このサイトでも何度か説明してきたような気もしますが、再度細かく、丁寧にご説明できればと思います。
パッチケーブル・シールドを自作していこう
パッチケーブル・シールド自作のメリット
ケーブル類の自作を始める前に、まずは自作のメリットについて理解していただきたい。
ざっくりというと下のような感じ。
- かなり安上がり
- 好みの音・形のもので自作できる
- 長さが自由
中でも安上がりというのが一番の自作する理由かもしれません。たとえばもっともオーソドックスなケーブルのCANARE GS-6について検証してみます。
普通に買うとこの値段
約2,000円という感じなんですね。
では、CANAREのケーブルはというと・・・じゃじゃん
安い・・・Amazonでは1m380円となっていますがサウンドハウスが驚くくらい安いです。180円か・・・
さっきご紹介したシールドはスイッチクラフトのコネクタを使っているのでそちらの金額もみてみましょう。
はい、だいたい500円前後ですね。
ざっと計算して1mのケーブルが1,180円で作れます。
Amazonで売っている1mのカナレのシールドの約半額程度で作れてしまうということですね。
実際に自作してみました。
実際に自作して行きましょう。ケーブルはスタンダードなカナレのGS-6を使う事にします。
コネクタはサウンドハウスのオリジナルブランド、classic proのP10Rを使ってみます。
いつもはP12Rとかのタイプを使うのですが、今回はあえてこっちを使ってみます。
こっちの方がP12よりも安価なのと、初めて作ったとき作り方がわからなかったので参考になるかなと思ったので・・・
制作手順公開
さて、それでは実際に制作の手順について公開していきます。
まずは
まずニッパーでケーブルの外のラバーを剥きます。余裕を持ってやりたいという方は1センチ以上剥く方もいますが、僕は8~9mm程度しか剥きません。
一応この方法で問題がでたことはないので大丈夫だと思います。笑
剥いたら中の導線をほぐしていきます。ペンとか爪楊枝とか、先の尖ったものがあるとやりやすいです。
ほぐしたのがこちら
これCANAREのGS-6だから大変なんですけど、BELDENとかだったらこんなに絡み合っていないのですぐにほぐす事ができます。
まぁ慣れてくるとそんなに大変じゃないので、そこは我慢しても良いかもしれないですね。
はい、そしたらこのほぐした導線を束ねます。
L字のパッチケーブル、シールドを自作する場合はこの束ねた導線の方向に注意しなくてはなりません。
この飛び出している方向がL字の刺す方向になります。わかりにくい・・・?
さて、そしたら中心部の導線もむき出しにします。
大体3~4mm程度かな?外側の剥いた長さの半分程度を目安に剥きます。
そしたら下の画像みたいにハンダをしみ込ませます。
しっかりと全体にハンダが行き渡るように結構多めに付けます。
ついた!と思ったら反対側を見てみると付いていない事もありますので注意ですね。
そしたらその予備ハンダでコネクタとくっつけます。
画像
くっつきました?
ちなむと、ケーブルの外側(ほぐして束ねた側)がアースで真ん中が通電する方です。
画像を見ていただければわかると思いますが、コネクタの中心部が通電する方で、外側がアースです。わかりにくいかな・・・わからなかったら質問コメントください!
続けます!
予備ハンダでくっつけた部分はしっかりとハンダをのせてくっつけます。
結構きれいにハンダ付けできたんじゃないですか?
今使ったP10Rはあんまりハンダで熱を加えすぎると壊れてしまうみたいです。
なるべく早くハンダ付けするのが必勝法ですね。難しければP12Rの方が最初はやりやすいかもです。
ただ、P10のいいところは収縮チューブが付いているところ。
この収縮チューブをハンダ付けした部分までもってきて暖めます。
本当はヒートドライヤーみたいなものを利用するのが良いのですが、そんなの買ってられません。
ハンダごてで周りをなぞっただけでも十分です。そしたらこんな感じになります。
なんかかっこよくなりましたね。笑
ネジを締めて、同じことを反対側も繰り返したらパッチケーブル・シールド完成です!!!
あ、L字のパッチケーブルの反対側をハンダ付けするときは気をつけてくださいね。変な方向にくっつけてしまったらあとあと大変ですよ。
まとめ:できればシールドにはこだわってほしい。
今回はパッチケーブル・シールドの自作の方法についてまとめました。
でも、ただ単に自作するのであればだれでも出来るんです。
そうじゃなくて、こだわって自作してほしい。
正直、確かにカナレであれば1000円あれば4本くらいパッチケーブル作れちゃいます。・・・でもだったらあんまり買ってもかわらない。
シールドやパッチケーブルで音質はかなり変わります。カナレはフラットと言われますが、僕の印象ではミドルが出ないというイメージ。せっかくの自作エフェクターも真価が発揮できないような気がします。(もちろんこの音が好きな人もいます。)
僕の使っているのはBELDENの)9395。
こいつはカナレよりも少しノイジーではありますが、煌びやかな高音が特徴的で好きなシールドです。
また、僕が非常に気になっているシールドがOYAIDEのG-spotです。
OYAIDE ( オヤイデ ) / G-SPOT CABLE
こいつは一度弾いて感動しました。
音がクリアーなんですが、ギターの本来の音の一番欲しい中音域の部分をうまーく拾ってくれます。すこし高いけどかなりおすすめ。
このサイトでもなんども自作エフェクターをご紹介していますが、なんかやっぱり愛着がわいてきて、初めは安いから自作する!
だったのが最近は「良い音を求めて」自作するようになりました。
もちろん、入りは「お金がない」とか「安くていいものを手に入れたい」ということで初めてもいいと思います。
でも、なんかシールドくらい。少しお金をかけてもいいのでは?
安いから作るだけじゃもったいないような気がします!笑
長々とすみませんっ!
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