ノイズリダクション最強説、ISPのDECIMATORⅡを買ってレビューしてみます。
先日ノイズリダクションやノイズサプレッサーの違いについてご紹介しました。→ノイズリダクション系エフェクターの違いについて
まぁそれぞれ違いはありますけど、要するに原音を損なわずに、自然にノイズのみを消す事のできるエフェクターが最強ということ。そのお話をする中で絶対に外せないエフェクターが今回のISPのDECIMATORⅡです。
ということで、早速購入してレビューしてみました。
ISP TECHNOLOGIES / DECIMATOR Ⅱのレビュー・評価
ノイズリダクション系最強のエフェクターは間違いなくこれ。
音楽をやる人ならわかってくれるはず。完璧な音を求めたいという願望、ありますよね?
うん、僕もあります。だからよく「ディストーション 最強」とか「オーバードライブ 最強」とかで検索するのですが、なんだかんだ歪みは個性があるので一概には言えない。
でもノイズリダクションにはそれがある。ノイズリダクション系最強は?と聞いたらこのエフェクターを知っている人が聞いたら間違いなくこのISP DECIMATORⅡの名前をあげるでしょう。
それくらい優秀なこのエフェクターですが、なぜそこまで評価が高いのでしょうか。理由としては以下のような感じ。
- ノイズの消え方が非常に自然。
- 原音に影響を与えずに完璧にノイズを消してくれる。
- ツマミが一つで使いやすい。
- バイパス音も音やせがない。
という感じ。難点は重いということくらいで他には欠点がない本当の完璧エフェクターでした。
ISP DECIMATORⅡの使い方
使い方は非常に簡単ですね。
ほら、ツマミが一つしかありません。どの範囲までの音を消すかというのを決めるスレッショルドツマミのみです。
このツマミをマックスにするとすべての音が消えてしまうので上の画像のように13時の位置くらいで使っています。
歪みの後につなぐといい感じのエフェクターの独特のダイナミックさが亡くなってしまうのでは?と思っていたのですが、そんな事はなく、全く音に変化はありませんでした。
つなぐ場所について
BOSSのノイズサプレッサーではINPUT OUTPUTとは別にSEND RETURNの端子がついているので、そこに歪み系をつないでノイズを除去するという事が出来ました。
このノイズサプレッサーも良いと思っていたのですが、DECIMATORの前では相手にならなかったです・・・
さて、つなぐ場所ですが、僕は歪みの後で空間系エフェクターの前におきます。
というのも、このノイズリダクションはある一定のデシベル(dB)以下の音を消すという役割をもっているので、空間系のエフェクターの小さな余韻とか残像まで消してしまうので、これは良くない!
歪みは僕の経験上全く影響がなかったので大丈夫だと思いますよ。
歪みのノイズも残したいという方はギターの直後につけてもいいかもしれません。
BOSS NS-2とDECIMATORⅡを比較してみた。
ディストーションで比較してみたかったので、一番右のエフェクターはSuhrのRIOTです。
こいつもディストーションの中ではノイズが少ない方だとは思うのですが、ストラトを使っていると少しノイズが気になります。
ということで単純に比較してみましたところ、決定的な違いは以下の2つ。
- ノイズが完璧に消えているか。
- 原音への影響はどの程度か。
一つ一つ見ていきましょう。
ノイズの消える度合いについて
まず、ノイズの消え方ですが、BOSS NS-2の方は完璧には消えてくれません。
スレッショルドを最大にしても「サー」というノイズが遠くの方で鳴っているのがわかります。でもこのエフェクター(BOSS NS-2)で最大にしてしまうと歪みエフェクターの
それに対してISPのDECIMATORⅡでは1時くらいの方向で完璧にノイズをシャットアウトしてくれます。しかも1時くらいの方向でしたらサスティンにもまったく影響は見られませんでした。
原音への影響について
BOSSのNS-2で原音との比較をすると、少し音量があがってしまっているような印象です。また、ほんの少しですが音やせも感じられます。(DECIMATORⅡと比べないとわからないくらいかもしれませんが・・・)
対してDECIMATORⅡは全く原音に影響がありません。
弾きながらサスティンを確かめてもみましたが全く影響なし。スレッショルドを3時くらいの方向にしてみてやっとかすかに余韻に影響がある程度です。
こりゃすごい。
DECIMATORⅡの気になる中身をあけて見てみた
外観の調査
早速開封・分解してみます。
箱の写真を取り忘れたので現物から。
鏡面なのでほこりや諮問がめだちます。
前から見るとこんな感じ。
指紋をつけると・・・
かなりはっきりわかりますね。笑
僕結構気になってしまうタチなので、ほとんどビニールに入れて保管しています。
このフットスイッチの部分はBOSSと同じ構造をしていますね。電池やバネも全く問題ありません。
上部を見るとなにやら「LINK IN」と「LINK OUT」の文字があります。
これなんなん?と思って詳しく調べてみると、このDECIMTORⅡを二つ用意してミニプラグのケーブルLINK INとLINK OUTをつなぐとギターからアンプ間とアンプのエフェクトループ間でノイズリダクションをかけられるようになるみたいです。
これがある事によってアンプの中のエフェクトループのノイズも除去できるって言うんだからすごい。
僕はやった事ないのですが、かなり気持ちよくのノイズを除去できるのだとか。
これを一つで出来るようにSEND RETURN端子を追加したDECIMATORⅡの上位互換、DECIMATORⅡG STRINGも発売されています。
SEND RETURNという機能面を考えると、BOSSのNS-2の完全なる上位互換だということはわかりますね。
もしお金に余裕があるのであればこちらの方が使い勝手は良さそうです。
裏蓋をあけて中身を見てみましょう。
さて、早速中身を確認して自作しちゃいたい!なんて・・・・わくわくしながら裏蓋をあけてみます。
裏蓋はBOSSのものと同じ素材。USAでしっかり作られているみたいですね。
さて、開封してみましょう!
基板のプリントは細めですね。こんなに細くても電気がしっかり通るなら今度から細めで自作しようかな・・・
というかこれなら自分でも自作できる!!!と思って中を見てみると・・・
よく見てください・・・両面基板ですね・・・笑
オペアンプが・・・8個?LF353って書いていますね。ダイオードもかなり多いですね。こりゃ自作できないな・・・
とりあえず見える部分を!と思って可変抵抗を見てみました。
10KΩのBカーブです。「ALPHA」って書いているのでアルファ電子の可変抵抗みたいですね。
これ結構高いんですよね・・・
でも確かに音はいいようです。僕もエフェクターを作るときには次からこれにしようかな・・
まとめ
僕がBOSSのNS-2を買ったときには結構いい印象を持っていましたが、比べて見ると段違い・・・ビックリしました。
ノイズを本機で除去するのであればこのISPからラック型のノイズリダクションが発売sされているのですが、こんなの高すぎて買えません。
それもこのエフェクターを使えばほとんどの方は十分でしょう。
それだけノイズリダクションでは右に出るものがいないくらいすごいです。
もしノイズリダクション系エフェクターを買おうと思っているなら迷わずこれですね。
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