名機といわれるBOSS Blues Driverを正直にレビュー!
ギター初心者の方が初めて買うエフェクターに必ずと言っていいほど名前がの上がるBOSSのBlues Driver(BD-2)。「ブルースドライバー」という名前から哀愁漂う音が飛び出すのかと思いきや、音の幅としてはかなり広く、静かな曲から激しい曲まで万能に対応できるエフェクターです。
今回はそんな名器と言われているBOSSのBlues Driver(BD-2)を正直にレビューします。最初に言っておくと、僕はあまり好きじゃない。その辺の理由も踏まえて、僕が感じたことなどをお話したいと思います。
BOSSの名機Blues Driver(BD-2)
BOSSの歪みエフェクターとしては珍しい、青い筐体。歪みのジャンルはオーバードライブでありますが、ディストーションに分類されることもあるくらい激しい音まで出せるエフェクターです。
とにかくGainの幅が広く多くのジャンルで多用できるというような理由でよく初心者への最初のエフェクターとしておすすめされます。実際プロでもチャットモンチーのえっちゃんや、田渕ひさ子だって活用している人気のエフェクターではあります。価格も1万円しないので、かなり手が出しやすい。
と言ったものの、僕にとってはあまり相性のよくないエフェクター。その音の暴れ方やキンキンした高音域があまり好きになれないのですが、自ら改造することによってこの辺は改善されるので、安いのを見つけたら進んで購入するようにはしています。
改造の方法については別の記事でご紹介しているので、そちらを参考にしてください!(その3までありますけど、ぜひ見てね)
ちなみに改造できない方はこちらの本家の改造エフェクターを買うのがおすすめです。
BOSS BD-2 評価・レビュー
とりあえずいつもの評価をしていきます。
歪みの大きさ | ★★★★☆ |
操作性 | ★★★★☆ |
ノイズの小ささ | ★★☆☆☆ |
音作りの幅 | ★★★☆☆ |
音質 | ★★☆☆☆ |
価格 | ★★★★☆ |
総合評価 | ★★☆☆☆ |
あれ、評価悪くないじゃん、と思った方が多いのではないでしょうか。
これ僕にとっては「好きじゃない音」として考えているのですが、実際に採点してみると悪いと判断できる部分は多くないので、一般的な基準でいうと結構評価は高くなってしまうのです。これが初心者におすすめな理由の一つかも。
ドライブレンジは広めです。ディストーション近くまで歪んでくれるし、クリーントーンもしっかりとピッキングニュアンスを拾ってくれます。ノイズは少し大きめな気もしましたが、操作性は問題ありません。
ではどこが問題あるのか・・・そう、音質です。とにかく音がペラペラで高音が汚いです。単純に高音がよく出るエフェクターというわけではなくて、高音が暴れて悪さをしているようなエフェクターです。
特にJCやTwin Reverbなどで利用していた時に気になりました・・・もともとBOSS自体がチューブアンプ(マーシャルなど)で利用するためのエフェクターとして作られているのもありますが、ここまでアンプを選ぶエフェクターだと使いづらいように感じます。
先日後輩きが持ってきてくれたエフェクター、BOSSのPower Stackの方が10倍くらいマシな印象でした。
ミドルもしっかり出るし、音痩せもかなりマシでした。そもそもST-2の方が内部のパーツも良いし、音もマーシャルの音に近づけているので、“いわゆるよく聞く音”が簡単に出せるのはこちらかもしれません。
初心者にとってBOSSを買うならこっちの方がBD-2よりもだんぜんおすすめだとおもうけどなぁ・・・
BOSS BD-2のサウンドレビュー
はい、今回も音を聞いてみましょう!そろそろ音響揃えて自分で弾いた動画をアップしようかな・・・笑
さて、色々動画はあったんですが、一番音の感じが近そうなのが上の動画でした。他の動画はエフェクターというよりアンプやギターの音でかなりカバーされている部分がある印象です。
他の動画などももし見られるようであればわかると思いますが、どの人もドライブを上げたがりません。笑
僕自身利用していても、14時より回してしまうと「ジジ」という音が顕著にでてきてちょっと苦手です。
プレゼンスが出ているという言い方をすればそうなのかもしれませんが、それだけドライブの歪みは汚いという証拠なんだと思います。
ドライブレンジは広いのに、使える音となるとドライブノブは下の画像くらいまでが限界。もったいない・・・
それに対してドライブを絞ったときのピッキングの反応の良さは嬉しいです。ギター本体でピッキングニュアンスを変えれるので、むしろ上級者向けのエフェクターなのかも。
歪みのニュアンスとしては「ジャリジャリ」「ザリザリ」というような表現が合っていると思います。それでもかなり中音域が削れているので、薄い音になってしまうのがもったいない。
なんかJCでもあっていないような気がするのは僕だけかなぁ・・・マーシャルとの相性はわるくないんですけど・・・
ブルースドライバーの中をあけて見てみよう
さて、中はどんなになっているのでしょうか。まずは裏蓋をとってみました。
すごいびっしり・・・笑
これはBOSSならではというか、この技術はすごいですよね。これは人の手では難しいなぁ。こんなにパーツも多く使っているのに音が悪くなるなんてもったいない・・・
さて、基板を覗いてみましょう。
部品はやはりびっしりですね。
オレンジ色のセラミックコンデンサが目立ちますね。セラミックコンデンサは価格が安く、高音域を荒らす性質があると言われているので、もしかしたらこれが原因なのかな?単純にクリッピングダイオードの問題かもしれませんが。
こいつのせいで高音域は荒れている可能性もあるのでしょうか・・・
まとめ
初心者に勧めるエフェクターとしては少し悩みどころです。「マーシャルで絶対利用します!」というなら結構いいのかな?とも思うのですが、そういうわけにもいかないでしょうし。
でもたしかに、BD-2でしか作れない音やピッキングニュアンスはありそうな所が非常に惜しい・・・いろんなアーティストがMOD品を求めるのもわかりますね。
僕個人の意見としては、やはりBD-2の独特なドライブサウンドを表現に加えたいのであれば間違いなくMOD品を買うべきです。
それか僕みたいに改造をしてしまうか。笑
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