ギター・エフェクターの自作、レビュー等の情報発信ブログ

次世代コンプレッサー BOSS CP-1Xが自然派で好き。

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本日も”Tone Dive“をご覧いただきありがとうございます。管理人のけーすけ(@effector_guitar)です。

今回は2016年に発売されたBOSSの次世代コンプレッサー、CP-1Xをご紹介します。最近は結構大手のメーカーがこぞってクオリティの高いコンプレッサーを出していますね。以前紹介したMXRのStudio Compressorとかもかなり評価が高いですよね。

そんな中、特に注目を集めているのが今回ご紹介するCP-1Xです。

今回のコンプレッサーはBOSSが本気をだしてきたなぁ・・・という感じ。最近のBOSSはかなりクオリティが上がってきてテンションも上がりますね!

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これがBOSSの本気のコンプレッサー CP-1X

今回のCP-1Xとはどんなものか

今回のBOSSのコンプレッサーは、CP-1Xという名前で、BOSSが最近力を入れているXシリーズの最新作。今回はコンプレッサーということで、僕も結構気になっています。というのも、周りの評判がすごくいいんです。いい意味で「BOSSらしくない」のが結構好き。

この前買ったTHE EFFECTOR BOOKでも太鼓判を押されていたので、今回はだいぶ気になっているというところ。

参考:THE EFFECTOR BOOK最新号!Vol.34買ったで!

とりあえず公式の説明を見てみました。

BOSS CP-1X は、ギタリストの演奏に応じて驚くほど自然で音楽的なコンプレッションを生み出すプレミアム・モデルです。コンパクト・ペダルのサイズでスタジオ・クオリティーのマルチバンド・コンプレッサーを実現。さらに最先端のMDP技術により、フレーズの音域や強弱に反応し、常に自然な弾き心地とサウンドが得られます。ギター本体のキャラクターや演奏のニュアンスを保ったまま、最適なコンプレッションを生み出すため、必要な部分を圧縮しながらも表現力を失うことはありません。あらゆるギターやプレイ・スタイルにマッチする、今までにない新感覚のコンプレッサー・ペダルです。

引用:https://www.boss.info/jp/products/cp-1x/

結構自然派のコンプレッサーのようですね。個人的には以前のモデルのBOSS CS-3のコンプレッション感も結構好きなのですが、少しノイズが大きいのがきになる部分でした。まぁコンプとしてはしょうがないのですが「シャー」というホワイトノイズはできる限りおさえていきたい。

その点がどう改善されているのかが気になっています。

さらに、BOSS独自の最先端技術MDP技術というのが気になりますね。どのようなものなのか・・・かなり楽しみですね!

外観やノブの特徴は?

さてさて、まずが外観を見ていきましょうか。

ノブは前身のCS-3と同じ4ノブ構造で、Level,Attack,Ratio,Compつまみです。ここの部分はあまり変化がない。CS-3だとSustainだった部分がRatioになっていますね。ただ、使い勝手はSustainと同じような感じで大丈夫だと思います。Ratioが比率という意味なはずなのですが、なんの比率を調整するんだろう。コンプとアタックの感じを調整するのかな?

AttackとRatioをギターに合わせて固定して、Compノブで微調整して音作りをするのが基本的な動作でしょうか。

ちなみに、このノブの位置に応じてインジケーターも結構繊細に反応しています。内部はどのような感じになっているんだろう。きになる・・・!最近のBOSSは価格はそこまで上がっていないのに一気に性能が上がってますよね。

ここまでやられると悔しいなぁ・・・老舗のエフェクターブランドが低価格でこのクオリティのを出してしまうと、ブティック系のエフェクターブランドはたまったもんじゃなさそう。もちろんアナログのありがたみはあると思うのですが、コンプはデジタルでもよさそうだしなぁ・・・

音の特徴を聞いて判断してみる

次に音を聴いてみましょう

これは。。。すごいぞ・・?聴いて欲しいのはまず開始37秒の部分あたりから。

単音で弾いているのに音がしっかりとしている印象で、かといってコンプレッションがかかりすぎているような印象はありませんね。ダブルチョーキングが気持ちよく鳴っているのもかなり注目できる部分。

あと僕が好きなのは4:17あたりから。

ここでは歪みをかけてON OFFを比較しているのですが、ONにしていた方が歯切れの良い音になっている印象があります。なんとなくですが、レゾナンスのあたり、超低音の部分がしっかりと出ていて、かつコンプレッションをしっかりとかけているのにコンプ臭さはそこまでではない。自然派なコンプな感じがしますね。ダイナコンプとかとは全然性質が違う。

あ、もちろんコンプ臭くもできますよ。かなりグッとコンプをあげてやるとザ、コンプという感じが出ます。試してみてくださいね!

これは結構求めているものに近いのかも。

こちらの動画ではクリーントーンで試奏していますね。聴いてみればわかりますが、クリーンでも結構自然なトーンが出ているのがわかります。ちなみに演奏は2:20あたりから。

ただ、個人的にはクリーンだと少しだけノイジーさが出ているような気がしてしまいます。いい意味でも使えるかもしれませんが、ちょっとローファイ気味になるような印象かも。まぁコンプであまりクリーンにあうと個人的には思ったことがないから、単純に僕が好きなだ毛かもしれませんが。

クリーンでは薄くかける方が良さそうですね。

それに対して歪みをかけると素晴らしい反応をしてくれています!僕はかなりすきなコンプレッション感ですよこれ!結構がっつりかけても、かけなくても、ソロの時にいい感じの響を奏でてくれます!

 

最後に公式の動画を貼っておきます。

先ほどクリーントーンには合わなそうと言いましたが、1:55あたりからのアコースティックの音を聞いてみてください。すごいきらびやかになっているのがわかりませんか?

アコースティックとは相性がいいみたいですね。というかアコースティックギターでコンプレッサーなんてかけたことないよ・・・どうなのか分かりませんな・・・

BOSS独自の技術 MDP(Multi-Dimensional Processing)とは

とりあえず公式の説明を見てみます。

BOSS独自の多次元的信号処理技術「MDP」は、入力されたギター・サウンドを構成する周波数特性、倍音構成、ダイナミクスや演奏の音域、単音弾きかコード弾きか、チョーキングやビブラートなどのテクニック、弦の種類や楽器のパーツなど様々な要素を瞬時に解析します。さらに時間経過とともに変化するこれらの要素に対し、最適な処理をリアルタイムに行います。それにより、複雑に絡み合った多くの要素が生み出す音楽的な表現力を失うことなく、エフェクトの効果を得ることができます。従来の技術では生み出すことができなかった、新たな表現力へとつながる画期的な先進技術です。

引用:https://www.boss.info/jp/products/cp-1x/

・・・何それ?笑

要するに、弾いているフレーズやプレイスタイルによって瞬時にエフェクトを切り替える技術らしいです。それはすごすぎ。笑

だからさっきの動画とか、チョーキングの時のコンプ感すごくよかったのかな?これだけを聞く限り、この技術が最強ということしか分かりませんよね。

でも瞬時に処理するってことは、実際に弾いてみると遅延とかおこるのではないかな〜と思っていたのですが、動画をみている限りでは全くそんなことはなさそう。どのようにしてこの技術が出来上がったのかは謎ですが、とにかくすごい技術だということだけお伝えします。

コンプレッサーにとっては相性の良い技術かもね。

本機の特徴やその他仕様など

さて、最後にその他特徴をつらつらと語っていきましょう。

まず、本機最大の特徴は18Vでの内部昇圧駆動です。もちろんアダプターは9Vで駆動するのですが、内部で昇圧されており、広いヘッドルームが確保できます。これでノイズとかは前モデルよりもだいぶ改善されているみたいですね。

今までのBOSSのエフェクターで18Vで駆動しているエフェクターはないんじゃないかな?今のところ18Vのものは知らないですね。

あ、そうそう、今回ご紹介しているCP-1Xと一緒にベース用のエフェクターもリリースされています。「BC-1X」というやつですね。

これも同じような構造で、MDPを搭載していて、18V駆動です。・・・中身本当に違うのかな?笑

以前MXRのコンプレッサーではベースバージョンと中身が一緒という事例がありましたが・・・笑

それはさておき、仕様を見てみましょう。

CP-1Xの仕様
  • 規定入力レベル-20dBu
  • 入力インピーダンス1MΩ
  • 規定出力レベル-20dBu
  • 出力インピーダンス1kΩ
  • 推奨負荷インピーダンス10kΩ以上
  • バイパスバッファード・バイパス
  • 規定入力レベル:-20dBu
  • 入力インピーダンス:1MΩ
  • 規定出力レベル:-20dBu
  • 出力インピーダンス:1kΩ
  • 推奨負荷インピーダンス:10kΩ以上
  • バイパス:バッファード・バイパス
  • 連続使用時の電池の寿命:約3時間(アルカリ電池)
  • 質量幅:(W)73 mm
  • 奥行き:(D)129 mm
  • 高さ:(H)59 mm
  • 質量:450g(乾電池含む)

BOSSのBD-2が400gなので、それよりも50g程度重いです。そこまで大差はないかな?実際に持ってみると結構違うのかも。最近は軽いエフェクターとかコンパクトなエフェクターが出る中で、BOSSはちゃんといい音を追求しているようなところは結構好感がもてます。

バイパスはBOSSならではのバッファードバイパスでした。以前にBOSSのチューナーをご紹介したときはバッファードバイパスとトゥルーバイパスが切り替えできるようになっていたので、今回もその機能が欲しかった・・・・

でもこれはBOSSなりのこだわりなのかもしれませんね。実際には最近のBOSS、特にXシリーズはバイパス音がかなり改善されているので、そこまで気になるところではないかもしれませんが。

まとめ:この本気は結構やばめ。

いや〜今回のエフェクターはなかなかやばいですねw

コンプレッサーで感動することはないけど、歪みと合いそうなコンプレッサーって意外とない(僕の個人的な感覚かもしれませんが)ので、これは重宝しそうです。

もちろん使い勝手とかも気になっているのですが、実際にやはり気になるのはBOSSの新技術、「MDP」の存在。

もはやエフェクターに人工知能(AI)が入っているようなもんじゃん!

いまIT系企業ではAIはすごく注目を集めていますが、ついにエフェクター界にも進出してきたか・・・という感じがしました。今後はもしかしたらマルチエフェクターでもAIを利用したようなエフェクターが登場してくるかもしれませんね。

今後が楽しみ!・・・だけど昔のアナログエフェクターも忘れたくないなぁ・・・

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