leqtique maestoso レビュー!TS系最強はこいつか?
僕のお気に入りのLeqtique(レクティーク)、ついに買っちゃいました。初めは9/9ばかり見ていたのですが、聞く情報によるとレクティークのMaestosoというモデルのオーバードライブがとにかくすごいらしい。
あまりに気になりすぎて、迷った末に買ってしまいました。
噂のやつはこれ。
いつも自作ばっかりするので少し値段の張るエフェクターを買ったのは久しぶりかも・・・独自な回路ということで自作のための回路図も出回ってませんのでいっそのこと買ってしまおうと考えたのです。
ということで早速レビューをしていきましょう!
leqtique maestoso レビュー!
TS系最強?普通のTS系とどこがちがうか。
Leqtiqueからはオーバードライブが2種類出ています。(最近リリースされたCLHDというローゲインオーバードライブもありますが)
一つは今回のMaestosoと、もう一つはMaestroというやつです。
関係的にいうと、MaestroというやつがTS系を忠実に再現したモデルとして初めにリリースされており、その後 MaestosoがTS系の悪い点を改善したモデルということで発表されました。
念のため見分け方を説明しておくと、Maestro(通称 MAR)は黒ノブ、Maestoso(通称 MAT)は白ノブです。
さて、MARの方は先ほどTSを忠実に再現とお話ししましたがIbanezのTS10を再現した回路なんだそう。じゃあ、MATで改善された部分ってなに?
・・・それはレンジの広さです。
そう、僕も少し気になっていました。TS系ってすごくみんなに親しまれているけど、なんかDrive感は弱いし、ローゲインというイメージが払拭出来ませんでした。
で、今回のMATはゲインアップを中心にレンジを広くとることによってTS系の欠点を改善することができたそう。今一番人気といっても過言ではないオーバードライブでしょうね。
Maestosoを実際に使ってみた感想。
さて、Maestosoを実際に使ってみた感想ですが、なかなかしっかりと歪む印象。
あ、とりあえず実際の動画を見てみた方がはやいかもしれませんね。
まず、音が結構ファットですね。TS系って音がじゃりっとしたイメージありますが、そんな風合いは残しつつも、ローがしっかりと出ている。そんな印象です。
一応持っているVemuram Jan Rayと比較してみました。
僕はJan Rayの”新品の弦を使ったような高域感”が結構好きなのですが、Maestosoはそれとは反対で、ローがしっかりと出ているエフェクターという印象です。
でもいい!
なんかローが出ているエフェクターって音に立体感がない印象だったのですが、しっかりとコードを弾いたときにも分離感があって好きな音です。
「ハイゲインディストーション」までは行きませんが、「ハイゲインオーバードライブ」までは名乗っても良いレベルでゲインアップが施されています。
各ノブの使用感
各ノブの使用感について説明していきましょう。
ノブは左からVolume,Tone,Driveとなっています。RIOTとはVolumeとDriveのノブの位置が反対ですね。
少しピントが合っていないのが気になります・・・が、話を続けると、Volumeは少し大きめに設定されています。これもレンジを広げた影響でしょうか。
上の画像の位置くらいがバイパスとイーブンの位置ですね。
Driveの度合いでいうと、おそらく1時くらいの位置が通常のTS系でのフルテンになります。そこからさらにいけるのでソロでも使える音になっています。
ストラトと合わせてもしっかりとした音の太さが出るので、ジャキっとした感じを出しながらも音の太さを出したい方には非常におすすめ。
Toneはどの位置でも使える音になっています。
MAXまで上げても高音でキンキン耳が痛くなる事はありません。ただし、僕のアンプでは問題ありませんでしたが、アンプの設定によってはDriveやToneを上げすぎるとハウリングなどを起こしてしまう可能性もありますのでそこは要注意。
まぁ、いままでのTS系よりもレンジが広い分、圧倒的に使いやすくなっていますね。
Maestosoの中身を見てみた。
さて、自作心くすぐられるこいつ。やはり中身を見てみたくなります。
ただ、回路を知って自作しようと思ったところでこれと同じものをつくろうとすると7000円はかかる。確かに安くはなりますが、もとが安いのでこれはわざわざ自作する必要はないかも・・・
まぁとりあえず中をみてみましょう。
ドン
赤い!!!
これはもうレクティークのトレンドマークですね。
赤いのはWIMAというコンデンサ
とPRPというメタルフィルム抵抗でできています。なんか数カ所カーボンコンポジット抵抗が入っていますが、電源部はメタルフィルム抵抗を使っていた方が確実にノイズは少ないそう。
カーボンコンポジット抵抗を使っているのは若干音がスムーズになるからだそうな・・・
気になるのはまず電解コンデンサ。導電性高分子アルミ電解コンデンサという高級品を使っています。いわゆるOS-CONというやつで、電解コンデンサとタンタルコンデンサのいいとこ取りをした、まさに大容量コンデンサの王様。
ただ、高いのは難点・・・
オペアンプはAD712というこれまた高いオペアンプ。これは後ほど紹介します。
ちょっと分解してみた。
怖いのでちょっとだけ、ちょっとだけ分解してみます。
まずここのびっしりと固定されてる単線やろうをはずさないと分解とは言えません。ということで・・・
とりあえず基板とスイッチをつなぐ線をとりました。この固い単線はどこのやつなのかな?あんまりうごかすと折れたら怖いのでやめておきます。
ゆっくりと基板を持ち上げて裏を・・・
パターンが白くて見えないwww
まぁ、ここまで安くてこのクオリティだから文句は言えません。パターンはプリントされているようですが、ユニバーサル基板にプリントしてんのかな?
可変抵抗は基板にそのまま付けられるタイプでしっかりと固定されています。ここもちゃんと計算されて基板が作られているというのは・・・まだまだ僕には見習えないぶぶん・・・
これ以上いじってしまうのももったいないのでここで元に戻してコンデンサの比較をしてみます。
はい、AD712ですね。高い。1000円くらいしますよ!
通常のモディファイではOPA2134という高速オペアンプを使うことが多いのですが、これではDriveを上げたときに少し荒れてしまうという難点があるみたい。
そこでこれをつかってみたら・・・お!という感じらしい。
とりあえずいろんなオペアンプで比較してみました。
NJM4558DDの場合・・・
なんか荒々しいサウンドになりました。高音がでる代わりに少しノイジーになった印象。このオペアンプも好きなのですが、今回のMaestosoには少し合わないかも?なんか悪い意味で刺々しくなってしまった・・・かな?
NJM4558DXの場合・・・
こっちのほうが4558DDよりもハイゲイン。かなり近い感じにはなりましたけど、少しコンプ感?倍音成分?がぬけてしまったような印象。ほんとに若干なので、代わりはこいつならいけるかも。
TL072の場合・・・
うーん、せっかくゲインを上げたのに丸くなっちゃって音がぼやけるような・・・ただでさえローが出ているのでこれ以上ぼやけるとあまり使えません。ということでこれも微妙・・・
結局もとのAD712に落ち着きました。これは確かにノイズは少なくてしっかりとしたサウンドを出してくれます。でもオペアンプっていっぱいあるので、今後はもっと調査していきます。
まとめ
長々と書いていきましたが、もっと書くことはありそう。
さすがTS系最強とあって、死角はないです。ただし、もっと別の方向でTS系最強というのはありそう。
さっきも言いましたが、僕はJan Rayのような高音の出方は結構すきなので、そのような部分を持ったままサラにゲインアップされた物があればそれは僕にとって最強かもしれません。
・・・今回のMaestosoは確実にボード入りしますけどね。笑
あ、それと、MaestosoにはOS-CONじゃなくて電解コンデンサを使っている個体もあるみたい。僕はOS-CONでラッキーだったかな?
悩んだときにこれ買っておけば自慢できるくらい、良いエフェクター。間違いないです。
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