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自作エフェクターに必要なコンデンサの基礎知識

      2016/09/19

capacitor

このブログもやってきて1年。結構コメントをいただくことが多いのですが、その中でもコンデンサについての質問がめっちゃ多い。ちょっと質問やらが多いのでまずはここから知っていただこうと思って書きます。

ここではあまり発展した内容はかかず、どちらかというと基礎知識の説明をしていきますので、エフェクター自作初心者の方はぜひブックマークしてください。

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自作エフェクターに使うコンデンサの基礎知識

コンデンサって値をかえなければなんの素材のものを使っても動きます。これ意外とつまづきます。

初めは「セラミック・・・?電解・・・?え、両極性・・・?」とか書いていますが、全部セラミックでも全部フィルムコンデンサでも動くはずです。(電解コンデンサは方向逆にすると動かないけど、少なくともエフェクター自作用のコンデンサで動かなかった経験はありません。)

とりあえず前提としてこれは頭に入れてください。もちろん、コンデンサの材料ごとに特性がありますが、一つのフィルムコンデンサが手に入らないから同じ値のセラミックに変えたところで故障はしません。

コンデンサの数値について

コンデンサにはそれぞれ数値があります。単位はF(ファラッド)ですね。ここまではわかります。

大体のコンデンサは下のように書いています。

473 50VDC

こんな感じね。

まぁ、473はどうやって読むかという話はあとでしますが、473というのは0.047μFという値を示しています。(50VDCもあとで説明するので、今はそっとしておきましょう。)

 

で、たまーにpF(ピコファラッド)とかnF(ナノファラッド)とかの種類がでてきます。これは

1,000,000pF=1,000nF=1μF

で覚えておきましょう。

コンデンサの数値の読み方

コンデンサとか、この世界ってなかなか難しいもので、全部0.047μFとか書いてくれればいいのに473とか略すんです。

なんででしょう。多分部品が小さいからスペースの関係でこのような感じになったんでしょうね。

初心者の方はここの読み方でもつまずきます。優しい電気屋さんではすべて0.047μFとかで書いてくれているのに、帰ったら473しか書いていないんだもん。そりゃ部品わかんないわ。

 

ということで読み方を伝授。といっても簡単です。

473の場合はまず、「47」と「3」に分けます。そしたらこれは「47」pFに10の「3」乗をかけた値として読みなさいということなんですね。

つまり473は

47*10*10*10 pF= 47,000pF = 47nF = 0.047μF

となります。例を下に出しておきますので、計算してみてくださいね。

  1. 101 = 10*10pF = 100pF = 0.0001μF
  2. 222 = 22*10*10 = 2,200pF = 0.0022μF
  3. 475 = 47*10*10*10*10*10 = 4,700,000pF = 4.7μF

ここまでやったら大丈夫かな?

ちなみに、日本ではあまりnF(ナノファラッド)というのは見かけません。通常では0.001μF未満はpFで表し、それ以上はμFで表します。

なので、1.では100pF 2.では0.0022μF 3.では4.7μFで表すのが普通です。

ただし海外のレイアウトなどはnFを利用している場合もあるので注意しましょう。

VAC?VDC?ってなに?

この質問が非常に多い!!!!

「耐圧って何を買えば良いですか?」という質問が非常に多いですね。まぁ、わからないのも無理はないですね・・・・

とりあえず、基本的には耐圧はなんでも良いです。

だって、ほとんどのコンデンサって最低でも16Vまで耐圧持っているので、通常エフェクターに使う9Vで壊れる事なんてないですからね。心配であれば

25V以上のものを買え!

ということだけ覚えてくれれば良いと思います。

 

さて、VACとかVDCとか見た事あると思います。耐圧はわかるけど単純なVじゃない場合は急に不安になってきますよね。笑

とりあえず、ACは交流でDCは直流のことをさします。・・・もうわかりましたか?

 

50VACは「50Vの交流までならオッケーだよ」ということで、25VDCは「25Vの直流までなら行けるぜ!」ってこと。

基本的にコンデンサにはVDCが使われます。「直流の耐圧はわかったけど、交流の耐圧がわからないからこわれるんじゃないの?」と心配な方、安心してください。

まず、前提として

コンデンサは交流しか通しません。

厳密に言うといろんなことが起こっているのですが、こういう考え方をしてエフェクターをいじる上では問題ないです。(詳しく知りたい方はぜひ勉強してくださいまし・・・)

 

そこで、交流の最大電圧を計算しておきます。例えば、9VACアダプターだと、その√2倍ほどの最大電圧がかかるので、直流だと13Vくらいになります。とりあえずそれ以上なら安心。

なぜ25V以上なのか

先ほど25V以上というお話をしましたが、一応補足しておきます。

通常、16Vの耐圧は最低でもあるはずなので、9Vの電源なら全然余裕というお話をしましたが、エフェクターの自作をしていると昇圧回路というものにぶつかります。

エフェクターの力を最大限に引き出すために9V以上、だいたい18Vの電源で利用するんですが、その場合は16Vを越えてしまいますね。

その部分も見越して、念のため25V以上を買っておいた方が良いとおもいます。

・・・とかいうと100V以上の耐圧のやつばっかり買う人もいるんですが、それも困りもので。

というのも、パーツが大きくてエフェクターに入らなくなります。コンデンサでしっかりとエフェクターのサイズを考えるなら、パフォーマンスを最大に引き出せてかつスペースも小さくまとまるような25~50Vくらいの耐圧のものを用意しておきましょう。

コンデンサの極性のお話。

はい、これも結構悩む部分。最初コンデンサを見たとき、特に電解コンデンサを見たときはかなり困りました・・・

えっと、これも結論から。

極性→無(両)極性はOK 無(両)極性→極性はNG

これがわかれば問題ない。

コンデンサって普通は無極性なんです。どちらから電気がきてもOKなはず。しかし、なんで極性のあるものをたまに使っているのか。

単純に無極性だと高価だからです。

無極性では1μとか出来るんですが、かなり高価になります。そこで電解コンデンサの出番。こいつが極性を片方に絞る代わりに容量は大きく保ってくれます。

100μFとかでもへっちゃらです。

 

しかし、その逆はできません。否、出来ないのではなくやらないのです。

実は電解コンデンサって品質は悪いんですよね。もし借りにすべての電気の極性を見極めてすべて電解コンデンサでエフェクターを作ったとしたらかなりヨレヨレな音になるとおもいます。

なので、使うとしても1μFからでしょうね。

迷うならこれを買っておけ。

コンデンサって本当にいろいろあるので、上のようなものをしったところでまた迷います。絶対。

ということでご紹介しておきます。

小容量コンデンサ0.001μF(1,000pF)未満

この場合は積層セラミックがおすすめ。

上のやつではこれだけでエフェクター1つのコンデンサをすべて補えそうですね。笑

えっと、基本的には積層セラミックは信号が通る部分には入れません。性質は悪くないのですが、なぜか音はあまり良くないような印象。まぁ初めての人は多分わからないくらいの違いだとは思いますが・・・

0.001μF(1,000pF)以上 1μF未満

この場合はフィルムコンデンサがおすすめ。

有名で安いのはニチコンのフィルムコンデンサ。手が出せるのであればWIMAのコンデンサの方が性質はいいです。

ただし、WIMAの場合はコンデンサの足の長さが短いのでレイアウトに注意しなくてはなりません。

ほとんどの場合大丈夫ですが、ストリップボードなんかで自作するときは難しいと思います。

1μF以上

この場合はほとんど極性のあるものだとおもいます。その場合はFine Goldが正解。

日本製のなかなか良いやつです。

で、もしも極性がない場合は先ほどのWIMAから探してください。

まとめ

さて、今回はコンデンサのお話でした。

実は今回の記事はおすすめのコンデンサとか書いていません。本当に基礎的な部分だけ。コンデンサのこととか話すときりがないです。

知りたい部分というのを、基礎的な部分だけ、簡潔に。多分その方がわかりやすいとおもってかきました。

たまにはこのような記事、いかがでしょうか。

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