Basser の自作をしてみた。 完全なベース用ファズだった・・・!
今回はベース用ファズ Basserを自作していこうと思います。Basserとは僕の愛読書『サウンド・クリエーターのためのエフェクタ制作講座』に収録されているベース用ファズです。
レイアウト等すべてお見せできるわけではないですし、その他も多くのエフェクターの制作回路図・レイアウトなどが公開されているので気になる方は本を買ってみてください。
ちなみに、この本自体をレビューした記事も書いているので参考に。
さて、では早速Basserの自作についてご紹介していきましょう。
ベース用ファズ Basserを自作しよう
Basserとは?
Basser自体市販のエフェクターではないので音があまりわからないのが現状かと思います。なのでこの記事でも簡単に音についてご紹介していきます。
Basserとは、BLENDとVOLUMEの2つのノブで出来ているベース用ファズエフェクター。
回路図はこんな感じ。
あまりのせてしまうとダメそうなので、この程度で・・・
このエフェクターはエレハモのHogs footから考えを得ているようですね。まぁBasserはファズなので、見るからに違うエフェクターですが・・・笑
原理的な話しでいうと、まずベースにはギターと比較にならない程倍音が多く存在しているので、そのままファズとして走らせると倍音が喧嘩して大変なことになる。
ということでローパスフィルターで基音と2次倍音くらいを抽出してから、そのハイが削れた音を増幅してファズにしているという感じ。なのでギターに使うとハイの成分がなく物足りないエフェクターになりますね。
それでもベースにはかなり面白いファズで、いままでの持っていたファズとは少し性質が違うエフェクターになっていました。ブーミーな感じではなくベースの音を抽出して荒らしているのを感じとれます。
Basserの材料紹介
Basserの材料をご紹介しておきます。
抵抗
- 330R 1つ
- 1k 1つ
- 3.3k 1つ
- 10k 6つ
- 22k 1つ
- 43k 1つ
- 47k 2つ
- 62k 1つ
- 100k 1つ
- 470k 4つ
- 1M 3つ
コンデンサ
- 積層セラミック 0.1μ 3つ
- フィルムコンデンサ 0.0047μ 2つ
- フィルムコンデンサ 0.047μ 1つ
- 電解コンデンサ 10μ 9つ
- 電解コンデンサ 220μ 1つ
その他
- 可変抵抗 100kB 2つ
- トランジスタ 2SC1815 3つ
- FET 2SK30A(ランク不問) 1つ
以上ですかね?
抵抗は少し使わない数値が目立ちますね。まとめて買っておいて、普段使わない62Kとかは単品で買っておきましょう。
コンデンサは104の積層セラミックって珍しいですね。そこまで容量が大きいコンデンサはフィルムが多いのですが、よく見るとこれほとんど電源部とか、直接信号が通っている場所に付いている分けではありませんね。
これであれば高周波の特性が良い積層セラミックを利用している理由もわかりますね。
少し思ったのですが、ダイオードが入っていないんですね。
この本にのっているエフェクターでは電源部の保護にダイオードは見受けられません。まぁ、そこまで危険ではないということなのかな?エフェクター程度では問題ないということなのかも。
自作したBasserを見てみる
Basserを自作しているときに画像を何枚かとっておきました。
基板はこんな感じ。
ケースにはHammond 1590BBをつかっていますね。
全体をみると基板がすっぽりと入っているのがわかります。
サウンドクリエーターのためのエフェクタ制作講座では基板をたててもケースに入るサイズなのでうれしいですね。
ちなみに基板だけ取り出すと青が目立っている事がわかりますね。笑
この青い電解コンデンサはLenonというやつです。安いのですが音をいい感じにローファイにしてくれて、味のある音になるような感じがして好んでつかっています。
しかし・・・廃盤になってしまったのでそろそろなくなるのかな・・・
ちなみに基板裏も見せておきます。
まとめ
このようにエフェクター本の中にあるエフェクターを自作してみるのもおもしろいですね。
特にBasserは今までと違ったエフェクターで非常に面白かったです。サウンドクリエイターのエフェクタ制作講座には結構ユニークなエフェクターが多いので、ぜひ自作してみてください。
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