エフェクターの自作に欠かせないハンダ付けについて。どのようなハンダを選ぶべき?
エフェクターを自作する際にはかかせない”ハンダ”という存在。もちろんエフェクターだけではなく、パッチケーブル・シールドなどを使うときには欠かせないものですよね。自作をしている方は知っているはず。
今回はエフェクターやパッチケーブル・シールドの自作の時のハンダ付けの作業の際、どのようなものを選択し、どのようにしてハンダ付けをしていくべきなのかなどを簡単ではありますがご紹介していこうと思います。
そもそもハンダとは?
そもそもハンダとはどういうものなのでしょうか。Wikipediaを参考に見てみると
金属の接合剤にする、錫(すず)と鉛の合金。
このように書かれています。
エフェクターやシールド、それこそギターにいたるまで内部は様々な回路が通っています。それらの回路の橋渡し役、いわゆる”ツナギ”の役目を担うのがハンダというものです。このツナギがしっかりとしていないと音質が劣化するどころか音だってならない可能性もあります。
エフェクター自作に最適なはんだ・半田ごてとは?
ここからはエフェクターの自作に使えるハンダ・ハンダごてなどについて紹介していきますが、最初に言っておくとハンダによって音が変わることはほとんどありません。
いや、厳密に言うと本当は違うのかもしれないけど、僕にはあまりわからないという感じですかね。それでも定番で使いやすいなどのものはあるので、その辺を自分の経験からご紹介していきます。
無難なのは共晶はんだ
共晶半田とは錫(スズ)60%、鉛40%ほどでできているハンダのことをいいます。これが一番オーソドックスなもの。エフェクター自作に関して有名なハンダであるケスター44もこちらの配分となっています。
わざわざケスター44を使う事によっての音質の差があるかは私はわかりませんでしたが、オーディオ用に利用される、銀が含まれているハンダは解けにくくなっているので初心者の方にはおすすめはしません。もちろん、銀入りの方がなれている方もいるとは思いますが、僕は慣れていないので熱を加えすぎたり微妙に解けなかったり調節が難しい。
ハンダにはこの配分の他に太さも関係があります。音質などには特に影響はないのですが、作業効率が全く違います。細すぎると一度にハンダの乗る量が少なくなってしまいますし、太いと溶けにくくて溶かしている間に回路が焼けてしまいます。
個人的に太さのおすすめはφ8~φ10ほどです。購入するときには注意して購入してみましょう。実際に使ってみて気に入ったものがあればいいですよね。
いま手に入るものはほとんど問題ありませんが、ハンダにヤニ入りのものとそうでないものがあります。エフェクター自作では迷わずヤニ入りを選びましょう。ちなみに僕がいつも使っているものはこいつです。
ちなみに最近ではダイソーなどの100円ショップでもハンダが売っているのですが、煙が多くでて嫌なにおいがしましたのでお勧めはしません。やっぱり安かろう悪かろう、という感じなんですかね。
エフェクター自作におすすめのハンダごて
ハンダごてはワット数がかなり重要であり、値が大きすぎると回路がすぐに焼けてしまいますし、小さすぎるとハンダがうまくとけず接合しにくくなります。ずばり言うとエフェクターを自作するときに利用するハンダごては20~30Wのものを利用するのがおすすめ。
ですが、これだとパッチケーブルのジャックなどにハンダ付けするときにはじゃっかん温度が足りないので、こちらの温度調節できるものがおすすめ。
ハンダごてを購入したらハンダごて置きも忘れずに購入しましょう。
僕はこちらのハンダごて置きに加えて、別途ハンダごてクリーナーを購入しています。こいつがめちゃくちゃおすすめなので、こちらの記事も時間があったら見てください!
ハンダ吸い取り線も忘れずに
これは回路を誤ってくっつけてしまった場合などにハンダをはがす必要に迫られたときに利用します。
エフェクター自作などでは基板の間違ったところにハンダがついてしまう事などが稀におこるので必ず用意しておきましょう。値段も安いので持っておいて絶対に損はないです。ハンダ吸い取り線もgootのものが使いやすく、安くておすすめ。
ハンダ吸い取り線は消耗品ですが、その代わりとしてハンダ吸い取り器というものもあります。こちらは半永久的に使えるもので、使い始めると離れられなくなります。。
ハンダ付け技術も重要
ハンダ付けにはコツがいりますが、重要な事は多すぎない・少なすぎない・熱しすぎない事です。
ハンダの量が多いとこんもりとしたハンダになってしまい、他の接合したくない部分にくっついてしまう事もあります。しかし、少なすぎてもうまくくっつかないので、適切な量でハンダ付けを行う事が重要。一般的には「富士山」のような形になるハンダが最も良いと言われてますのでそれを意識しましょう。
また、熱しすぎるとイモハンダといって変色して芋のようにふくれた形となってしまいます。こうなると強度がおちてはがれてしまう事もあるので、ご注意を。
百聞は一見にしかず。まずはチャレンジしてみてください。
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