BB preampを実際に自作してみた!ついでにオペアンプの実験もしてみたで!
先日レイアウトと材料についてご紹介したXotic BB preampの自作について、実際にケースに入れて実装してみましたので、ご紹介します。
といっても、レイアウトをご紹介してから3つ作ったんですけどね・・・笑
Xotic BB preampはこちら
やはり音は評価されていて、ローミッド中心の使いやすいオーバードライブな印象でした。
早速ですが、自作についてご説明します!
Xotic BB preampの自作について
基板制作編
はい、まずは基板実装編ですね。とはいってもいつものようにPress n Peel を使って基板のエッチングを行っています。
詳しい基板の制作については別記事に書いています。→Press n Peel Sheetによる基板エッチング
さて、基板を作成した物がこちら。
今回はHAMMOND 1590Bサイズ(MXRと同じサイズ)で自作しますので、幅を結構ギリギリまで削ってください。上の画像くらいギリギリまで削れば楽に実装が出来ますね。
あと、アイロンはやり過ぎないでくださいね。僕はそれで何回もミスをしていますので・・・温度は中(2段階あるなら低い方)でやれば十分です。
基板実装編
そして早速実装させていただきました。
それがこちら
抵抗やダイオードなど背の低いものから実装していくとかな楽だと思います。あ、注意点なのですが、本家はオペアンプがおそらくTL072で実装されています。
この画像では4558DDが実装されていますが、正直そこまで大きくは変化しません。
音の本質は変わらないけどニュアンスが変化するというイメージ。TL072の方がミッドブーストよりになり、4558DDのほうがエッジの効いた音になります。
「BB preamp」という名前なので他のエフェクターと一緒に使う事が多いかも知れません。そういった意味ではTL072の方が使いやすさとしてはマッチしていると思います。
ちなみに、いろんなオペアンプで試してみました。
NJM4558DD
さっきも書きましたが定番の4558シリーズ。
Dが一つの時やDが二つ重なっている時がありますが、これはほとんど差がありません。Dがローノイズ、DDが超ローノイズということですが、エフェクターで使う分にはまったく変化がありませんね。
音としてはエッジの効いた音になります。僕はBB preampには結構合うと思いましたが、個性があまり感じられなくなるかな・・・?
要するに少し高音よりの音のぬけが良くなります。
NJM4558DX
4558D系のゲインが少しあがったバージョン。
相当期待していたのですが、以外にも不発。
ゲインはあがったのですが、少し音の分離感が良くないです。しっかりと一つ一つの弦の音が聞こえるのがBB preampの特徴というイメージでしたが、その良い部分がなくなってしまっている感じ。
少し高かったのにかなしい・・・
NJM4580D
これも期待。RIOTの自作に使ったHi-Fiオペアンプです。
これもHi fiということで少し期待していたのですが、あまり良くない。
4558DXと同じイメージですね。ゲインはあがるけど分離感がなくなったような気がする。
4558DXも、4580Dもディストーションに合いそうなオペアンプだという事がわかりました。
完成編
実験して、結果的にTL072に落ち着きました。Amazonで注文しているのですが、プライム会員になっているのですぐに届いてマジで楽。
実装したのがこちら
ぴったりと収まってすごく気持ちいい・・・笑
少し音が固いような印象もあったのですが、イケる。単体で使うというよりは、何かエフェクターと併用して使うという方が合っている感じですね。
かなり癖は少ないようなイメージですが、ダンブル系エフェクターに少し歪み方が似ているかな〜と思いますね。
まとめ
さすが、かなり人気があるだけありますね。
もう3回も制作依頼をいただいているので制作もお手の物。音も少しづつ違う部品を使ってみましたが、ほとんど音の変化派ありませんでした。
あ、ダイオードは1N914ではなく1N4148の方がおすすめです。
1N914の方が音がこもった感じになった印象でしたので。
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