FULL TONE OCD 自作!定番オーバードライブは作りがいあり!
結構前から気になっていたFulltoneのOCDというオーバードライブ。いわゆるド定番というやつですね。このエフェクターは定番ながらもしっかりとしたクオリティと特徴的なサウンドでみなさん使っていらっしゃる・・・
ちょうど先日制作のご依頼をいただいたので制作にとりかかろうと思います!
ちなみにOCDはこちら
Fulltone OCD Ver.7 フルトーン オーバードライブ V7 並行輸入品
なんと現行品はVer7!1~7まで出ているようですが、音は良くなっているように聞こえますね。
ここで長くなってしまうのも良くないので先にすすんでいきましょう!
超定番オーバードライブ FULL TONE OCD 自作!
まず、FULL TONE OCDとは
Fulltoneといえばなんのエフェクターを思い浮かべるでしょう。
ほとんどの方はOCDかな?あるいはFatboostでしょうか?
2種類も、またオーバードライブとブースターという超多様されるエフェクターで定番を獲得しているってすごいメーカーですね。あ、そういえばFulldriveとかも有名です!
Fulltoneは1991年にマイクフラーさんという方によって立ち上げられたエフェクターブランドです。初めは小さなエフェクターブランドでしたが、口コミでどんどん大きくなっていったようです。
口コミで大きくなっていったということは相当いいものをつくっていたんでしょうね・・・日本に来たのは1994年頃。その頃は全然高級エフェクターなんてなかったはずなのに、いまはここまで普及しているんですから、すごいですよね。
というか、エフェクターの時間の流れって早いなぁ・・・
で、本題に戻してOCDについて。僕はこのエフェクターをハヌマーンのボーカルである山田亮一さん(いまはバズマザーズのボーカル)が使っていることを知って興味がわきました。
最初の印象はオーバードライブなのに良く歪むというかんじ。
まずは動画をみてみましょう。
これはすごい。
ここまでしっかりと歪むオーバードライブはあまり見たことないですね。
回路を見てみましたが・・・うーむまだわからない。笑
あまりむずかしそうな回路ではないですね・・・まぁそこについてはあとで見ていきましょう。
あ、ちなみに、OCDというのはどういう名前の由来かしっていますか?OCDとは、Obsessive Compulsive Disorde(Drive)すんげー直訳をすると「異常なほどの脅迫観念に取り付かれた混乱(病気)」となります。(性格には脅迫性障害というみたい)
それをもじっているのでしょうが・・・こんな定番のオーバードライブに使う名前じゃないでしょ・・・笑
まず、FULL TONE OCDのレイアウト・回路図について
今回もHomemadeFXさんのレイアウトを使わせていただくことにします!
そのレイアウトはこちら→Fulltone OCDのレイアウト
ふむふむ、結構簡単なレイアウトですね。いままではレイアウトのご紹介で終わっていましたが、これからの僕は違います。なんたってこの本を入手したから!
エフェクター自作本「Soul Power Instruments エフェクターの設計と制作」レビュー!
さて、実際に回路図を見ていきます。
OCDの回路図はこちら→Fulltone OCDの回路図
・・・・わからない。そりゃそうです。エフェクターの本を数日読んだだけですぐ回路が全部読めるようになんてなるわけない。
淡い期待でした。・・まぁしかし、今回のエフェクターはTS系ではないことはわかります。だってダイオードでのクリッピングがないですから。
おそらくですが、トランジスタが二つとダイオードの部分で歪みを作り出しているのかな?と思います。あぁ・・もう少し勉強します・・・
まず、FULL TONE OCDの材料について
さて、さくっと材料についてもご紹介していきましょう。
抵抗
- 2.2k 1つ
- 10k 5つ
- 18k 1つ
- 22k 1つ
- 33k 1つ
- 39k 1つ
- 150k 1つ
- 470k 1つ
- 1M 1つ
計13個ですね。あまり見慣れない抵抗はないので集めやすいと思います。続いてコンデンサ。
コンデンサ
- 220p 2つ
- 0.001μ 1つ
- 0.022μ 1つ
- 0.047μ 1つ
- 0.068μ 1つ
- 0.1μ 2つ
- タンタル 1μ 1つ
- 電解 10μ 2つ
以上の計11個ですね。1μFはなんでタンタルコンデンサなんでしょうね。電解コンデンサじゃダメな理由はないでしょう・・・タンタルコンデンサの方が確かに性能は良いのですが、壊れるとショートしてしまうので、注意が必要です。
もしも心配であれば電解コンデンサとタンタルコンデンサのいいとこどりをしたOS-CONを使うのもいいかもしれませんね。
その他の部品
- IC(オペアンプ) TL082 1つ
- ダイオード 1N34 1つ(D2のほうです。)
- ダイオード 1N4148 1つ(D1のほうです。)
- トランジスタ 2N7000 2つ
- スイッチ(3端子ON-ON) 1つ
- 可変抵抗 10kB 1つ
- 可変抵抗 500KB 1つ
- 可変抵抗 1MA 1つ
以上かと思います。
1N34はゲルマニウムトランジスタならなんでも良いです。現行品だと1N60かな?
スイッチは3端子のトグルスイッチがおすすめです。
amazonは海外からの発送もしているお店があるので極端に安いんですよね。多分この金額では秋葉原でも見つからないです。
あとはわかるかな?TL082とかは4558とかで代用しても良いですが、TL082がいろいろ試した結果一番合っているんでしょうね。OCDはDriveを上げると低音が出てこもるような印象があるのでもしかしたら4558と相性はいいかもしれませんが・・・
まとめ
いかがでしょうか。
1.6万以上するこのエフェクターも自作すれば大体5000円くらいで自作出来るんだと思います。
最近思うのですが、自作したエフェクターの方が音は良い気がするし、自分でも納得のいく音にできるし、良いと思います。
まぁ、もちろん、本家には勝てない部分はあるのでどちらのほうが好みかにもよりますけどね。
あ、余談ですが、先日自作したRiotでパーツ比較をしてみました。「こんなに変わるの?」というくらい音質に変化があってびっくり。もちろんベースの音はかわらないのですが、なかなか良い経験でした。
Fulltone OCD Ver.7 フルトーン オーバードライブ V7 並行輸入品
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